前回はトレンドを判別するためのインジケーターを紹介しました。
今回はエントリータイミングを見たり、相場の過熱感を測るためのインジケーターを紹介します。
Contents
オシレーターって何?
オシレーターとは通貨ペアの過熱感、つまり、買われ過ぎ・売られ過ぎを測るための指標です。
オシレーターをどう使う?
相場は行き過ぎると戻り、また伸びては戻りを繰り返し、波を描きます。
オシレーターはこの相場の転換のタイミング、そして、それに合わせたエントリーのタイミングを図るために使われます。
逆張りでのエントリーや、トレンド相場での「押し目買い」や「戻り売り」のエントリー基準として使われることが多いです。
それでは主要なインジケーターを紹介したいと思います。
RSI
RSIとは
RSIとは「Relative Strength Index」の略で、相場の「上昇変動」と「下落変動」のどちらの勢いが強いのかを測るものです。
RSIは下記の式で計算されます。
n期間の値上がり幅の平均 ÷ (n期間の値上がり幅の平均 + n期間の値下がり幅の平均) × 100
特定期間の値上がり幅と値下がり幅の比率を表します。
RSIを使った判断
一般的には、RSIの数値が
70%以上になると買われ過ぎと判断し「売り」
30%以下になると売られ過ぎと判断し「買い」
という使い方をします。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは
ストキャスティクスは「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を判断するためのテクニカル指標です。
ストキャスティクスは%K、%Dという2本のラインから構成されます。
%K = (現在の終値 – 過去n期間の最安値) ÷ (過去n期間の最高値 – 過去n期間の最安値)
%D = (n期間ストキャスティクスの分子のm期間移動平均) ÷ (n期間ストキャスティクスの分母のm期間移動平均)
という式で計算されます
ストキャスティクスによる判断
2つのラインの位置関係で「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」を測ります。
一般的には %Dが80%で買われ過ぎ、20%で売られ過ぎと判断します。
%Kが早く動き、%Dが遅れてついてくるような関係になりますので、
「%Kが%Dを上抜いたときは買い、%Kが%Dを下抜いたときは売り」というようにエントリータイミングを図ります。
RCI
RCIとは
RCIとは、「Rank Correlation Index」の略で、「順位相関係数」という意味になります。
時間と価格に順位をつけて、それぞれがどれだけ相関しているかを測る指標になります。
「上がり始め」「下がり始め」のタイミングを図ることができます。
「押し目買い」や「戻り売り」のタイミングを図るのに最適なテクニカル指標です。
RCIを使った判断
底打ちしてから-80%を超えてきたら「買い」、天井から80%を下回ると「売り」で判断をします。
MACD
MACDとは
MACDとは、「Moving Average Convergence Divergence」の略で、日本語では「移動平均線収束拡散法」と言われています。
MACDのインジケーターは2本のラインから構成されます。
MACD = n期間指数平滑移動平均 – m期間指数平滑移動平均
シグナル =MACDのy期間指数平滑平均
ただし、nはmよりも短い期間を設定します。
MACDを使ったエントリータイミング
「MACDがシグナルを上抜いたら買い、シグナルを下抜いたら売り」という形でタイミングを図ります。
RCIと同様に、トレンド相場での「押し目買い」や「戻り売り」のタイミングを図るのに有用なインジケーターです。
いかがでしたでしょうか?
トレンドの判断が正しくても、エントリーのタイミングが間違っていると、利益は残せません。
個人的にはオシレーター系のインジケーターは単純に逆張りで使うよりも、
トレンド相場での「押し目買い・戻り売り」のタイミングを測るのに使うのがおすすめです。
是非日々のトレードに活かしてみてください。