ファンダメンタルズ分析とは?経済指標の種類・見方・情報源のまとめ

「ファンダは曖昧でわかりにくい」

と思ってる方は多いのではないでしょうか?

大きな変動の裏には、必ずファンダメンタルズ要因が存在すると言っても過言ではありません。

この記事ではファンダメンタルズの基本と経済指標の種類を俯瞰し、

ファンダメンタルズの基本的な見方とオススメの情報源を紹介します。

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは経済の基礎的条件と略され、政策やその国の状態を分析する手法です。

FXでいうと毎日発表される各国の経済指標が主なものとなります。

経済指標だけに限らず、政策や政治的なイベントなどもファンダメンタルズ分析の対象です。

FX市場は政治・政策と密接な関係がある

通貨の価値は政治的な影響を強く受ける投資対象です。

直近の事例を紹介します。

アベノミクスによる円安

2012年12月に誕生した安倍政権が行った経済政策です。

2%のインフレターゲットを設定し、大規模な金融緩和を行いました。

2013年以降、3年間で大きく円安方向へ動きました。

USDJPY 週足

イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票(Brexit)によるポンド安

2016年6月、英国でEU離脱を問う国民投票が行われました。

離脱はさすがにないという世論の中、まさかの離脱が決定。

ポンド安へ大きく動きました。

GBPUSD 1時間足

トランプ氏の大統領当選によるドル高

2016年11月、アメリカ大統領選挙が行われました。

こちらもトランプ氏が大統領にはならないという前評判のなか、トランプ氏が当選。

メディアではトランプ氏が就任したらドルは叩き売られるという雰囲気のなか、

結果的にドルはものすごく強くなりました。

USDJPY 4時間足

このように、ファンダメンタルズが通貨の大きな方向性を決めるケースって結構多いんですね。

ファンダメンタルズ分析をすることでテクニカル分析やチャート分析だけでは捉えられない、大きな流れをが分かるというメリットがあります。

経済指標の種類

経済指標の種類を紹介します。

経済指標はその国の経済の状態を表すものです。様々な観点からその国の経済の状態が経済指標として公表されます。

1つの経済指標でも複雑に影響しあっています。下記の指標例はあくまで参考としてお読みください。

政策・政策金利

為替市場に最も影響をあたえるのが各国の政策金利です。

各国の政策金利はそれぞれの中央銀行から毎月 ~ 2ヶ月に1度発表されます。

また、その他の金融政策も同様に重要視されています。

指標例 (米国)

米連邦公開市場委員会(FOMC)
政策金利発表

景気

基本的には、景気がよくなるとその国の通貨は価値が上がります。逆に、景気が悪くなると通貨の価値がさがります。

その国の景気動向をはかるのは為替市場の方向感を探る上で重要です。

指標例 (米国)

GDP
四半期GDP
ISM製造業景況指数
ISM非製造業景況指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

雇用

その国の雇用状況を表す指標群です。

特に最近のアメリカにおいては、利上げと労働市場の状況の関連性が高く、

非農業部門雇用者数は特に重要視されています。

指標例 (米国)

ADP雇用統計
チャレンジャー人員削減数
非農業部門雇用者数
失業率
平均時給
米労働市場情勢指数(LMCI)

物価

物価と金利は密接に関係しています。

上でも書いたとおり、為替市場においては、政策金利が最も重要視されます。

金利は物価調整の手段として用いられるため、物価と金利は密接に関係しています。

金利の動向を探るため、物価は注目されている指数の一つです。

特に日本ではインフレターゲットを設定しているので、インフレ率の達成度合いは今後の金融緩和の期待感に影響を与えます。

指標例 (米国)

輸入物価指数
卸売物価指数(PPI)
消費者物価指数(CPI)

消費

消費はGDPの構成要素で、日本のGDPの全体の半分程度は個人消費によるものです。

景気動向を探る上で重要な指標です。

指標例 (米国)

中古住宅販売件数
新築住宅販売件数
消費者信頼感指数
個人消費支出(PCE)
小売売上高

貿易

その国の輸出量と輸入量の増減や、収支といった指標です。

昔と比べ、指標としての重要性は小さくなっています。

指標例

貿易収支

企業活動

企業の生産活動の状況を表す指標群です。

企業の設備投資や在庫といったものが主となります。

景気動向を探るために重要な指標です。

指標例 (米国)

鉱工業生産
設備稼働率
耐久財受注
製造業新規受注
卸売在庫
企業在庫

経済指標の見方

経済指標には、前回値、予想値、結果(実績)の3つの数値があります。

どれに注目すれば良いでしょうか?

注目すべきなのは予想値と結果の差です。

そもそも予想値って誰が出しているの?

ほとんどの経済指標では、予想値が公表されますが、この予想値はいったい誰が発表しているのでしょうか?

この経済指標の予想値は金融機関やシンクタンクのアナリストの予想結果の集計値です。

金融情報サービスを提供している会社が集計をしています。

経済指標で見るべきポイントは「予想値と結果の差」

予想値は発表されると、マーケットに織り込まれます。

この予想値から結果が大きな乖離が起きることで市場も大きく動きます

例えば2016年8月末から9月にかけてのドル相場は予想値と結果の乖離による相場変動を見るのに良い事例です。

8月に中旬から末かけて、ドル円は100円前後でウロウロしていました。

8月26日に行われたジャクソンホール会合のイエレン議長は、早期利上げの可能性を示唆します。

早期利上げを織り込む形でドル円は上昇しました。

しかし9月6日の23時に発表されたISM非製造業景気指数は予想値の54.9に対して、51.4という結果となりました。

早期利上げを織り込んでいましたが、9月2日の弱い雇用統計に引き続き、ISMでも悪い結果が出て、110pipsほど下落しました。

USDJPY 1時間足

ファンダメンタルズ分析をする上でおすすめの情報源

ファンダメンタルズ分析をする上でおすすめの情報源を紹介します。

一覧・過去データ系で過去の結果や値動きを復習し、戦略を立てるのに使うと良いです。

トレードする場合は速報系のデータで確認するのがオススメです。

指標情報の一覧・過去のデータの確認

Yahoo!ファイナンス

言わずと知れたYahoo!ファイナンスです。

経済指標が発表日順に一覧でまとまっています。

国や重要度ごとにフィルタをすることができます。

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/

Forex Factory

海外のFX情報サイトです。

指標カレンダーページで指標ごとの過去の結果が時系列順にでまとまってます。

指標カレンダーだけでなく、独自のコミュニティの中でFXに関することが活発に議論されています。

例えば、雇用統計の予想と結果の過去の一覧はこんな感じで確認できます。

https://www.forexfactory.com/calendar.php

Forex Peace Army

Forex Peace Armyも海外のFX情報サイトです。

特に海外のFXブローカーのレビューが数多く集まっているサイトです。

Forex Peace Armyでは指標発表前後の値動きがチャートで確認できます。

過去の結果と市場の反応を勉強・復習するのに非常に便利です。

2017年4月7日に発表された雇用統計はこのような感じ。

左のメニューから通貨ペア、時間軸を切り替えて閲覧することができます。

指標結果の速報

速報データを無料で取得する場合はTwitterが最も優秀です。

フォローを推奨するアカウントはこちら。

LiveSquawk @LiveSquawk (英語)

SBIリクイディティ・マーケット @SBILM (日本語)


以上ファンダメンタルズの基本的な解説でした。

チャート攻略から一歩離れ、是非ファンダメンタルズにも目を向けてみてください。