トレードスタイルを決めて相場に向かいましょう。
なぜトレードスタイルを決めるかというと、同じ種類のトレードを繰り返すことで、検証と改善・気づきを得やすくなるから。その結果、上達が早くなるというのが最大のメリットです。
どのようなポイントに注意してトレードスタイルを決めるべきかを解説します。
トレードスタイルとはなんなのか
トレードスタイルは、
- どういう時間軸で
- どのような値動きを
狙うのかというトレード戦略の枠組みです。
どういう時間軸で
これは、ポジション保有しようとする長さを意味します。
一般的には下記のような形で言われています。
スキャルピング | 数分 |
デイトレード | 数時間 |
スイングトレード | 数日 |
ポジショントレード | 数週間 ~ |
言葉の定義はあまり気にしなくて良いですが、自分がどれだけ保有することを想定し、
エントリーするのかという時間的な長さを意味します。
どのような値動きを
相場の中のどのような値動きを狙うのかを意味します。
大きく言うと値動きに対して、「順張りか逆張りか」といった相場のどういう動きを狙うのか、順張りでもブレイクアウトを狙うとか、押し目買い・戻り売りを狙うなど、どのような動きを狙っていくのかを決めます。
値動きの認識は人それぞれなので、列挙することは不可能ですが、
要は「こういう値動きを狙いたい」という自分が望む結果を明確にします。
トレードスタイルの重要性
なぜトレードスタイルを決める必要があるのでしょうか?
それは、一貫性のあるトレードを繰り返すことで、検証と改善・気づきを得やすくなるからです。
裁量トレードで上達するには相場に対する認知・判断・執行のすべてのレベルをあげていく必要があります。
そのためには、日々相場に向かい、考え、トレードし、検証して改善することが最重要です。
検証と改善のサイクルを回しながら、上達すること。それしかありません。
トレードスタイルを決めることで自分のトレードの軸が定まります。
その軸に基いて日々相場に向かうことで、同種のトレードを経験し、その結果に対して検証と改善を行うことができます。
気をつけなければならないこと・チェックしなければならない情報やどういう条件の場合は勝ちやすいか、損失になりやすいかが徐々に見えてきます。
トレードスタイルは自分が上達していくための幹となるわけです。
トレードスタイルの決め方
トレードスタイルはどうやって決めればよいでしょうか。
自分のスタイルを確立するために、考えるべきポイントを紹介します。
自分が置かれている環境
「為替相場の監視や分析にどの程度時間を使えるのか」がまず重要な要素となります。
1日1時間見れるのと、1日6時間以上見れるのでは、とるべき戦略が異なります。
1日1時間しか相場を見ることができない人にデイトレードは現実的ではありません。
また、「いつ相場を見れるのか」も大事になります。
アジア市場なのか、欧州市場なのか、米国市場なのか。
各市場ごとに値動きのクセがあります。
その点も考慮する必要があります。
運用資金
自分が運用資金としていくらを用意できるのか。FX業者の証拠金として置いておくことができる額です。
損失額を一定額に抑える場合、損切り幅が大きくなるとロット数は少なくする必要があり、損切り幅が小さくあれば大きなロットを張ることができます。
つまり、時間軸が長くなるほど
- より大きな資金を用意する
- より小さなロットでポジションを建てる
必要があります。
「より小さなロットでポジションを建てる」という点に関しては、FX会社の選定でカバーできる部分もあります。
取引している業者の最低取引単位を確認しましょう。
小資金でかつスイングトレードやポジショントレードくらい長く保有するトレードを行う場合は、最低取引単位が小さいFX会社を選ぶと良いです。
自分の性格
短期で結果を求めたい人もいると思いますし、じっくりやりたい人もいます。
ポジションを保有するのが得意な人もいる、苦手な人もいます。
自分の性格や考え方のクセ、認知のクセを客観的に捉え、どういうトレードであれば、より自然にできるかという点を考えましょう。
自分の性格に沿ったトレードスタイルでないと、トレードスタイルを守れない結果、一貫性のないちぐはぐなトレードをしてしまいます。
経験値もたまらず、利益もついてこないという結果になる可能性があります。
定期的に振り返ろう
より良いトレードスタイルは常に追い求めていくものです。
最初から見つかることはありません。
日々相場に向かい、考え、振り返る中で、変化させていくべきです。
また、1つの軸をもって相場に向き合っていくと、この局面は取れそうだという感覚もわかるようになってきます。徐々に自分のスタイルの幅を広げるようにしてください。
勝つために必要な要素はあなたの中にあります。